車検に通るためのタイヤの溝の深さとは?スリップサインで確認しましょう!
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車検に通るためのタイヤの溝の深さとは、1.6mmだと定められています。この基準に達しているかどうかは、「スリップサイン」によって判断できます。
今回は、車検に通るためのタイヤの溝の深さなどについてご紹介していきたいと思います。
目次
車検でタイヤの溝の深さが重要な理由
そもそも、車のタイヤの溝は雨の日でも安全に走行するためのものです。
雨の日にタイヤの溝がすり減ったタイヤで走行すると、「ハイドロプレーニング現象」というものが起こります。
この現象は、タイヤと道路の間に水の膜ができることから、車が浮いてスリップしてしまうことです。しかし、タイヤにしっかりと溝があると、水分を除去してくれるためタイヤが道路に接地し、スリップしにくくなるというわけです。
車検に通るためのタイヤの溝の深さ
車検に通るためのタイヤの溝の深さは、「道路運送車両の保安基準、第9条走行装置等、第3節、第167条」に記載されており、1.6mmだとされています。
新品のタイヤの溝の深さは約8mm程度あるとされていますが、走行しているうちにすり減ってきてしまいます。そのすり減ってきたタイヤの溝が1.6mm以下になると、スリップサインが現れて、そうなると車検に通ることはできないのです。
スリップサインとは?確認方法について
スリップサインとは、タイヤがすり減ってきた目印のことです。タイヤをよく見てみると、溝の奥に盛り上がった箇所があります。これがスリップサインなのです。
摩耗が進んで溝の深さが1.6mmになると、トレッド面との高さが同じになることで、車検に合格できない基準にまですり減っていることを知らせてくれるのです。
スタッドレスタイヤの場合
冬用のスタッドレスタイヤには「プラットフォーム」という目印があり、タイヤの溝の深さが半分以下になると現れます。プラットフォームが出たタイヤで凍結した路面や雪道を走行するのは危険ですので、冬用タイヤとしては使用できなくなるのです。
車のタイヤが摩耗する原因
スリップサインが出る主な原因は、すり減っている部分によって異なります。
ショルダー摩耗
ショルダー摩耗とは、タイヤの中央よりも両サイドの部分がすり減っている症状で、その原因は空気圧の低下にあります。タイヤの空気圧が低下している状態で走行すると、両サイドのショルダー部分が中央部分よりも先に摩耗してしまうのです。
ショルダー摩耗を起こさずにタイヤを長持ちさせるためには、定期的に空気圧を点検し、空気充填を行うことが有効です。
センター摩耗
センター摩耗とは、ショルダー摩耗とは反対にタイヤの中央部分が先にすり減ってしまうことです。センター摩耗の原因は、タイヤの空気圧が高すぎることにあります。
空気圧が高い状態のタイヤは中央部分が盛り上がるため、走行によって摩耗しやすくなるのです。
定期的に空気圧の点検を行うと同時に、空気圧の値を調整しておくことで、タイヤを長持ちさせることができます。
片側摩耗
片側摩耗とは、文字通りタイヤの片側のみが早くすり減ってしまうことです。これは車が曲がる際、タイヤに大きな力が加わることが原因であったり、道路から受ける振動によってタイヤ周りにズレが生じていることが原因かもしれません。
これを防止するためには、アライメント調整を行い、タイヤ周りに生じたズレを解消することが必要です。
タイヤを交換する目安
車が安全に走行するためには、定期的なタイヤの交換が欠かせません。
タイヤの溝にスリップサインが現れた時はすでに限界の状態ですので、スリップサインが現れる前に交換する必要があります。
タイヤを交換する目安は、次の通りです。
・走行距離が3~5万km
・経過年数が3~5年
・溝の深さが3m
車のタイヤを長持ちさせるために
車のタイヤをできるだけ長持ちさせるには、タイヤに負担のかかるような運転を避けることです。具体的には、急発進や急ハンドル、急ブレーキ、スピードの出し過ぎ等が挙げられます。
また、紫外線に当てたり、雨や風に当てるとタイヤが劣化しやすくなるので、車を駐車しておく場所にも気を配りましょう。
罰則について
車のタイヤにスリップサインが現れているにもかかわらず無視してそのまま乗り続けていると、違反点数や罰金といったペナルティがあります。
この違反点数は、スリップサインが整備不良とされた場合に対象となり、普通車・大型車共に2点が加算されます。
また、その場合には違反点数が加算されると同時に、普通車で9,000円、大型車で12,000円の罰金の対象にもなります。
まとめ
今回は、車検に通るためのタイヤの溝の深さなどについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?車検に通るか否かも大切ですが、それ以前に雨の日でも安全に走行することができるタイヤの状態を保つことが重要です。
ぜひ、定期的な点検で安全な走行をしてくださいね。