事故車の買取査定額はどのくらい下がる？減額の目安やシミュレーション方法

事故車を査定依頼する際、どのくらい下がるのか不安になる方もいるのではないでしょうか。一般的に事故車は、通常の中古車よりも買取価格が抑えられる傾向にあります。しかし、なるべく査定額を下げたくないときは、できることを少しずつ意識するだけで下がり具合を抑えられるでしょう。

そこでこの記事では、事故車を買取に出した場合の減額の目安についてご紹介します。手放す予定の事故車の状態と照らし合わせながら、適切な対応を行いましょう。

事故車の買取査定額は減額されるとどのくらい下がる？

事故で車が損傷した場合でも、買取価格が下がらないケースがあります。事故車の価格を左右する要因のひとつは、損傷の程度です。走行に影響を与えるほどの損傷がある場合、買取価格が大幅に下がるかもしれません。

買取価格への影響が気になるときは、どの部分にどのくらいのダメージを受けているのか確認しておくと良いでしょう。ここでは、事故車を査定に出したときの減額の目安について解説します。

修復歴車に該当しないときは影響しない場合がある

事故車の買取価格を左右するのは「修復歴」の有無です。修復歴車に該当する場合は、査定時において減点されます。修復歴とは、骨格部分を交換したり、修復したりした車のことです。交通事故やその他の災害により、骨格部分を修理すると修復歴として扱われます。

軽度の接触事故で外装に傷が付いた場合では、修復歴車として扱われません。修復歴車に該当しなければ、査定額への影響は限定的でしょう。ただし、傷の程度によっては、大きく減点されることもあります。

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修復歴車の場合は2割~3割くらい下がる傾向がある

修復歴の有無は、中古車の価値に大きな影響を与えるでしょう。一般的に、修復歴車の査定額は、修復歴がない同じ車種・年式・走行距離の車と比べて2割~3割下がる傾向にあります。例えば修復歴がない車の査定額が100万円の場合、同じ条件の修復歴車の査定額は70万円~80万円といった具合です。

さらに、車の買取価格は修復の程度によって変動します。傷が残っている場合、買取価格が大きく下がるかもしれません。車のコンディションによっては、価格が付かない可能性もあるでしょう。

事故車の査定額は少しの意識でどのくらい下がるかが変わる

大きな傷があったり修復歴があったりする事故車の場合、一般の中古車に比べると買取価格が抑えられる傾向にあります。ただし、査定を受けるときなどにひと工夫すると、査定額の減額が抑えられる可能性もあるでしょう。ここでは、事故車の査定額を上げるためのポイントについてまとめました。

できる限り早めに手放す

事故車を売却する際は、できる限り早めに手放しましょう。中古車の価値は、時間の経過と共に下がるからです。同じ車種・グレードの事故車でも、年式の違いによって査定額に大きな差が生じます。

中古車の相場は変動が激しく、1か月遅れたことで査定額が大きく下がるというケースもあるのです。最近ではWebサイトからのオンライン査定を提供している買取業者もあるため、早い段階での査定の申し込みをおすすめします。

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複数の業者で買取査定を受ける

事故車の買取査定を行う際は、複数の業者への査定依頼が理想的です。販売に力を入れている車種は業者によって異なるため、事故車の買取価格は業者によって大きく異なる可能性があります。複数業者へ査定依頼をすると、査定額の比較ができ、相場観もつかみやすくなるでしょう。

ただし、多くの業者に査定依頼すると売却の断りを入れる件数が増えるなど対応が難しくなるため、依頼先は2社~3社に絞るのがおすすめです。

買取査定を受けるときは正しい情報を伝える

事故車の買取査定を受ける際は、正しい情報を伝えましょう。査定額のダウンを防ぐために、事故車の事実を隠して査定依頼したくなるかもしれませんが、重要な事実を伏せていても、プロの目はごまかせません。

信頼を失うことで査定時に、買取後に問題が見つかった場合の損失リスクを考慮して査定額を低く抑えるかもしれません。事故車を手放すときは、損傷部位や修理歴などの詳細を伝えましょう。査定に影響する情報を隠さずに提供すると、業者はより正確な査定額を提示できます。

状態が悪くならないように保管する

車は保管状況によって、当初よりも状態が悪くなるケースがあります。事故車を業者に引き渡すまでは、適切な管理を心掛けましょう。

例えば事故車を引き取りまで外に放置してしまうと、雨や汚れなどの影響によりボディや傷の部分からさびが広がるなど、車の劣化が進んでしまうかもしれません。劣化が著しく進んでしまうと、査定額が大幅に下がる恐れがあります。

事故車を業者に引き渡すまでは、ブルーシートをかけたり車庫で保管したりするなど、できる限りダメージを受けないように保管しましょう。

事故減価額請求をする

相手の過失で事故車になった場合、事故減価額請求による金額の補てんが可能です。骨格部分の修復を伴う事故に遭遇した場合、車の価値が大幅に落ちるかもしれません。

事故減価額請求をすると、評価損を事故減価額として請求できる可能性があります。日本自動車査定協会の「事故減価額証明書」を発行してもらうと、手続きが進めやすくなるでしょう。相手の過失による事故で車が大破した場合、買い替え費用を損害として請求できれば、車の買取価格が大幅に下がってしまう場合でも総合的な損失が軽減できます。

査定額が大きく下がる「修復歴車」はどのくらいの車両状態？

これから事故車を手放そうと思っている方の中には、修復歴の有無が買取価格に影響を及ぼすことは把握しているものの、修復歴の具体的な意味について把握していないこともあるのではないでしょうか。

損傷箇所や修理の仕方によっては、見分けが付きにくいかもしれません。ここでは、査定額が大きく下がる修復歴車の特徴についてご紹介します。

修復歴車と呼ぶ車両の特徴

骨格部分にダメージが及んだときは、修復歴車として扱われます。現代の車の多くはモノコック構造です。モノコック構造とは車体の骨格部分と外板が一体化された構造のことで、骨格がそれぞれ独立しているフレーム構造よりも軽いという特徴があります。

このモノコック構造は、一部に受けた車の衝撃を車の前後に分散し、車内の安全性を高めるのも特徴のひとつです。骨格の一部にダメージが及んだときは、他のパーツにも影響を受けていることが考えられます。

骨格部分を構成するパーツは、サイドメンバー、クロスメンバー、インサイドパネル、ピラー、ダッシュパネル、ルーフパネル、フロア、トランクフロアです。

修復歴車の価格が下がる理由

修復歴車の価格が下がる主な理由は、需要の低さです。中古車市場において、修復歴車は敬遠される傾向にあります。修復歴車は骨格にダメージを抱えており、再販後のトラブルにもつながりかねません。中古車として修復歴車を再販しても、買い手が見つからない可能性もあるのです。

中古車販売店では、売却後のトラブルリスクを軽減するために通常の中古車よりも大幅に安い価格で販売する場合もあります。業者の中には、修復歴車の買取を断ることもあるでしょう。

中古車買取で査定額が付かない事故車は廃車買取が目指せる

事故車を手放す際には、慎重な買取先の選定をおすすめします。事故車の場合、依頼先によって買取価格が大きく変わるからです。

修復歴のある事故車については、査定額が付かずに処分費用が発生したり買取を断ったりする業者もあるでしょう。ここでは、事故車を手放す際の主な選択肢について解説します。

事故車を手放すときの選択肢

中古車を手放す際の主な選択肢は、ディーラーや中古車販売店です。ディーラーの場合は下取り、中古車販売店では買取で車を手放すのが一般的でしょう。

ただし対応は店舗によって異なり、事故車の下取りや買取を依頼した場合、相場よりも大幅に安い価格を提示されるかもしれません。損傷の激しい事故車や修復歴がある車の場合、価格が付かない可能性もあります。

事故車を手放す場合、廃車買取業者の利用がおすすめです。廃車買取業者では修復歴車をはじめ、エンジンに不具合のある不動車や豪雨や台風の影響を受けた水没車の買取を実施しています。

廃車王の事故車の買取事例

2024年4月時点における廃車王での事故車の買取実績は以下の通りです。買取価格は、車種や車体のコンディションに加えて、買取を依頼した店舗や時期によって変わります。

車種	年式	走行距離	依頼した店舗	買取価格
ニッサン ティーダラティオ	2010年式	14万4,000km	兵庫県尼崎店	7万4,000円
トヨタ タウンエース	2018年式	14万1,000km	兵庫県尼崎店	6万2,000円
ダイハツ ミラバン	2011年式	10万1km	岡山県倉敷店	2万8,000円
スズキ ハスラー	2014年式	4万1km	滋賀県東近江店	5万円
トヨタ C-HR	2018年式	不明	香川県高松店	10万円

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廃車王なら約20秒で買取価格を無料シミュレーションできる！

廃車買取業者をお探しの方は、ぜひ最寄りの廃車王にお問い合わせください。廃車王では持ち込みによる査定に加えて、約20秒で申し込みできるWeb査定や電話査定など、さまざまな方法で無料査定をお申し込みいただけます。

北海道から沖縄までの幅広い地域に対応しているため、いつでも気軽に事故車の買取に関する相談が可能です。ここでは、廃車王の2つの魅力について詳しく解説します。

事故車も不動車も0円以上の買取が可能

事故車や不動車でも、廃車王なら0円以上の買取が可能です。廃車王は廃車を解体し、使用可能なパーツをリサイクル部品として再販売することで収益化しています。車の製造で使われている金属類についても、貴重な資源としての再利用が可能です。

これらのリサイクルパーツや素材の販売で利益を得ることで、お客さまの事故車や廃車の買取を可能としています。自社対応により中間マージンを節約できるため、より高額な買取価格の提示で還元を行っているのも特徴のひとつです。

北海道から沖縄まで幅広いエリアに対応

廃車王は全国各地のご依頼に対応しており、Webサイトの査定フォーム、電話やLINEでも査定申込が可能なため、お気軽にご相談ください。

廃車王は経済産業大臣の認可を受けた「NGP日本自動車リサイクル事業協同組合」が運営しています。廃車の相談から引き取り、廃車手続き、保険や税金の処理まで一貫したサポートが可能です。

ご依頼時に気になる廃車手続きの代行費用は無料です。車の引き取りに関しても、原則無料で対応しています。

事故車の査定についてよくある質問

事故車の売却を検討するときは、査定に関するさまざまな疑問や悩みを抱くことがあるでしょう。車の廃車や買取ではさまざまな手続きが必要です。不適切な方法で手続きを進めると、思わぬトラブルに巻き込まれるかもしれません。ここでは、事故車の査定に関する3つの質問と回答をご紹介します。

事故車を隠して査定するのは違反行為にあたる？

事故車を隠して査定を受けた場合、法的責任を問われる可能性があるでしょう。車の売主は欠陥や修復歴を開示する告知義務があり、怠った場合には瑕疵担保責任を負わなければなりません。修復歴を隠して売却した場合、査定額のダウンや損害賠償請求に発展する恐れがあります。事故車を売却する際は、正直に修復歴を開示しましょう。

査定を受けるときに何をチェックする？

車の査定を受ける際は、車両の基本情報に加えて、ボディ、足回り、エンジンなどをチェックします。査定額は車の状態によって大きく変動するため、査定員は車の各部分を慎重にチェックしなければなりません。査定を受ける前には、車の各部分を自分で確かめておきましょう。

買取価格の下落率のペースはどのくらい？

新車登録から1年で30%、3年後には30%~40%、5年後には40%以上下がるのが一般的です。車は使用とともに劣化や損耗が進むため、経過年数が多いほど価値が下がる傾向にあります。ただし、下落率は車の状態や需要によっても変動するため、状態によっては0円査定の可能性もあるでしょう。

まとめ

事故車の査定額は、損傷の程度や修復歴の有無によって大きく左右されます。修復歴車の査定額の目安は、一般的な中古車の7割~8割程度です。事故車の査定額を上げるためには、できるだけ早めに手放しましょう。また、正しい情報を伝えることも大切です。

事故車を手放す際は、廃車買取業者の利用をおすすめします。廃車王では、事故車や不動車でも0円以上の買取が可能です。全国対応しており、Webサイトの査定フォーム、電話やLINEでも査定申込が可能なため、事故車の廃車を検討している方は、ぜひ廃車王にご相談ください。