フェード現象とは?原因と対処法・未然に防ぐための対策について
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フェード現象とは、長い下り坂を走行時に減速のためフットブレーキを多用することによってブレーキに負荷がかかり過ぎブレーキの効きが低下することです。フェード現象が発生してしまうと速度を落とすことが難しくなるため、重大な事故を引き起こしてしまう可能性も。
そこで今回は、フェード現象が起こってしまった場合の適切な対処方法や、未然に防ぐ方法などについてご紹介していきたいと思います。
目次
フェード現象が起こる原因とは?
冒頭でもご紹介したように、フェード現象が起こる原因は、長い下り坂を走行中にブレーキペダルを連続使用することで、負荷がかかり過ぎてしまうことにあります。ブレーキペダルを使い過ぎることによってブレーキパッドが高熱になると、摩擦材が分解されてガス化します。
このようにガス化した摩擦材がブレーキパッドとブレーキローターとの間に入るこむことで摩擦力が減少し、ブレーキが利きにくくなるというわけです。
フェード現象が起こった場合の対処方法
フェード現象によってブレーキが利きにくくなってしまった場合、どのように対処するべきなのでしょうか?万が一フェード現象が起こってしまっても慌てずに対処するために、知っておきたい方法をまとめました。
エンジンブレーキを併用する
フェード現象が起こってしまうと、いくらブレーキペダルを踏みこんでもブレーキをかけることができませんので、エンジンブレーキも併用してブレーキをかけましょう。エンジンブレーキとはエンジンの抵抗を使用したブレーキのことです。
車はエンジンからの動力を車軸に伝えることでタイヤを回転させて走行しますが、走行中にアクセルペダルを離すとタイヤの回転力によってタイヤを動かしている状態となるため、徐々に減速していきます。
この減速のことをエンジンブレーキを言いますが、低いギアにシフトすることによっても減速することが可能です。具体的には、車の場合は3速または2速ギア、オートマ車の場合は2または3ギアに入れることでエンジンブレーキを活用することができます。
ブレーキを冷やす
フェード現象が起きてしまったら、ゆっくり走りながら風を当ててブレーキを冷やすことも大切です。ゆっくりと走行するのが難しい高速道路の場合は路肩などの安全な場所に車を停めて、ブレーキの熱を下げましょう。30分程度休ませると、元の温度にまで下げることができます。
フェード現象を予防するには?
走行中にブレーキが効かなくなってしまわないように、フェード現象を予防する方法も知っておきましょう。
下り坂ではブレーキを多用しない
フェード現象はブレーキペダルを多用することによって起こる現象ですので、特に下り坂を運転する際はブレーキペダルを多用しない運転をすることが大切です。スピードを出し過ぎないように注意したり、エンジンブレーキも併用しながら運転することをおすすめします。
また、ブレーキペダルを踏むのであれば、強く短く踏むこともフェード現象の予防に有効です。
定期的にブレーキの点検を行う
ブレーキに異常が起きていないかを、日ごろから点検しておくこともフェード現象の予防に効果的です。ブレーキを踏んだ際の違和感の有無や、ブレーキオイルやブレーキパッド、ライニングに異常がないかを確認しましょう。
まとめ
今回は、フェード現象が起こってしまった場合の適切な対処方法や、未然に防ぐ方法などについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
危険なフェード現象を防ぐには、フットブレーキを多用しない運転を普段から心がけることが大切です。もし、フェード現象が起きてフットブレーキが効かなくなってしまっても、慌てずにエンジンブレーキを使って対応しましょう。