イグニッションコイルの故障の前兆や症状とは?修理・交換の目安は?
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車にはさまざまな種類の部品が使われており、普段聞きなれない部品名も多々あるでしょう。何らかの不具合が生じて交換が必要と言われても、ピンとこない場合があります。その部品のひとつが、イグニッションコイルです。
イグニッションコイルとは、どのような役割を果たしている部品なのでしょうか。故障した場合の前兆や症状をきちんと知っておけば、落ち着いて対処できます。修理や交換の目安についても、予備知識を蓄えておきましょう。
目次
イグニッションコイルの故障の前兆や症状
車にはいくつかのエンジンタイプがありますが、メーカーにかかわらずすべてのガソリンエンジン車に付いている重要な部品のひとつがイグニッションコイルです。エンジンを始動させるうえで欠かせません。
車に何らかの不具合やトラブルが発生した場合、まず疑われる部品のひとつでもあります。イグニッションコイルの故障は、前兆となる症状があることをご存じでしょうか。ひとつずつチェックしてみましょう。
エンジンがかかりにくくなった
前兆のひとつは、エンジンがかかりにくくなることです。通常の車はキーを回すと、すぐにエンジンがかかります。キーを回してもなかなかエンジンがかからない、または何度か回してやっとかかるという場合は、イグニッションコイルの故障かもしれません。
アイドリング時に違和感が生じる
アイドリング時にこれまで感じなかった違和感が生じた時も、イグニッションコイルの故障を疑いましょう。例えば、エンジン音のばらつきや、振動の不安定さなどです。購入時と比較して、少しずつ症状が悪化していないかどうかを確認しましょう。
加速性能が低下している
イグニッションコイルは、加速性能にも影響を与えます。車の加速に必要なエネルギーを、十分燃焼できるかどうかを握っているのです。
アクセルを踏み込んでいるのに思ったほど加速しない、または加速するのに以前より時間がかかるなどの症状がある場合は、イグニッションコイルの故障を疑われます。
エンジン警告灯のランプが点滅・点灯
大抵の車には、速度メーター周りにエンジン警告灯が点滅・点灯する箇所があります。エンジン警告灯にはたくさんのセンサーがあり、そのひとつがイグニッションセンサーです。エンジン点火に異常が見られたらセンサーが反応して、エンジン警告灯が点滅・点灯します。
ただし、エンジン警告灯がついたからと言って、常にイグニッションコイルの故障だとは限りません。できるだけ早く点検や整備を行いましょう。
イグニッションコイルの仕組みと種類
イグニッションコイルの役割は、どのようになっているのでしょうか。大まかに種類と仕組みを把握しておきましょう。
イグニッションコイルとは?
ガソリンエンジン車は、吸気・圧縮・燃焼・排気の4段階を繰り返して動力を発生させます。空気とガソリンを圧縮した混合気に火花で点火するとピストンが動いてエンジンが燃焼し、動力となるという仕組みです。
点火に必要な火花を発生させるためには、高電圧が必要となります。イグニッションコイルの働きは、電磁誘導を使い低圧電流から高圧電流を生み出すことです。高電圧を発生させるこの働きにより、点火の役目であるスパークプラグが作動できます。
なお、点火はガソリン燃焼時に必要なため、ディーゼルエンジン車はイグニッションコイルが必要ありません。
機械式の仕組み
イグニッションコイルは、構造の違いで2種類に分けられます。「機械式(ディストリビュータ方式)」と「ダイレクトイグニッション方式」です。
機械式とは、イグニッションコイルから発生した電流をディストリビュータと呼ばれる配電器を介し、それぞれの気筒に分電する方式を指します。
クランクシャフトの回転部分と同期しているディストリビュータ(配電器)が、エンジン点火時期に応じて各シリンダーに点火するスパークプラグに電力を分配するという仕組みです。かつては主流でしたが、近年はあまり使用されていません。
ダイレクトイグニッション式の仕組み
現在の主流は、ダイレクトイグニッション式です。これは、点火プラグであるスパークプラグと点火コイルであるイグニッションコイルの距離が短く、ダイレクトに点火できる仕組みになっています。
機械式と異なりディストリビュータが不要なため、高圧電流による損傷部品の大幅な減少が最大のメリットです。加えて、電力ロスの減少や高回転エンジンへの対応可能なことも利点と言えます。結果的に燃費性能が向上し、強いトルクを実現しました。
イグニッションコイルの故障!寿命はある?
イグニッションコイルは消耗品です。大抵の場合、イグニッションコイルの故障には前兆が現れます。ある程度の寿命を予測しておくことで、故障してから交換するのではなく事前に交換しておくことが可能です。
交換するかどうか目安は走行距離
イグニッションコイルの寿命は、車種や使用状況で異なります。一般的に、走行距離約10万kmが交換目安です。エンジン稼働における重要部品のため、走行距離が多ければ多いほど消耗していると言えます。
走行距離10万km前後になると、エンジン回り消耗部品の劣化を少しずつ感じる時期です。この時期を目安に念入りな点検・整備を行うことにより、愛車を良い状態に保つことができます。
修理・交換する費用の目安は?
多くの車の場合、1台につきイグニッションコイルが4~8個ついているのが一般的です。いくつ交換するかでも費用は変わってきますが、大抵の場合はセットでの交換を勧められるでしょう。年式・車種・依頼先によっても費用が異なります
車種によっては取り外しに手間がかかるため、工賃を高く設定しているケースがあります。あくまでも目安ですが、1つにつき1万円~1万5,000円ほど、すべてのコイル代・工賃合わせて3万円~4万円ほどかかります。さらに、スパークプラグを同時に交換する場合は、約5万円が目安です。
イグニッションコイルが故障したら?
イグニッションコイルの故障で車の調子が良くない場合は、できるだけ早いうちに交換しましょう。イグニッションコイル交換することで、車の調子が良くなることもあります。
ここでは、イグニッションコイルが故障した際の対処法を解説します。
イグニッションコイルを交換する
交換は業者に依頼することもできますが、個人でも可能です。自分で交換するのであれば、部品代だけで済むため節約につながります。イグニッションコイルや交換に必要な工具類はネットでも購入可能です。
エンジンをかけた状態でイグニッションコイルを一本ずつ抜いていき、エンジン回転数が落ちないところが故障していると判断できます。故障しているものを新品に交換すれば完了です。
抜いたイグニッションコイルの順番は覚えておきましょう。また、イグニッションコイルを交換しても症状が改善されない場合は、スパークプラグの交換が必要になります。
スパークプラグの交換も検討する
スパークプラグも消耗部品です。消耗したプラグは点火に必要な電圧が高くなり、イグニッションコイルの負荷が大きくなります。長寿命タイプのプラグもありますが、走行距離約2万kmごとの交換が勧められることが一般的です。
スパークプラグもネット購入できますが、適合がよく分からないならカーショップで相談してみても良いでしょう。プラグ交換だけで不具合が直れば、イグニッションコイルより費用が安く済みます。
交換は業者への依頼が安心
自分で交換すれば費用が安く済み節約できます。しかし、なかには容易に交換作業ができない車種があることも覚えておきましょう。手間と時間を省き、失敗を防ぐためには業者に依頼するほうが無難です。
大抵の場合、業者では精密機器を使用して点検します。不具合の原因がイグニッションコイルでない場合や、他に異常箇所が見つかった場合は、一括してお任せできるため安心です。
安全のために定期的な点検は重要
イグニッションコイルの故障は、車の不具合が生じてから分かることが一般的です。エンジンなどに不具合が出た段階では他にも影響が及ぶ可能性があるため、定期的な点検を行うことは重要となります。
点検は、専用の計測センサーで行えます。業者に点検を依頼することもできますが、自分で計測センサーを購入しての点検も可能です。しかし、計測センサーは比較的高値のため、安価なスパークギャップテスターや、プラグコードリークテスターを代用することもできます。
点検作業に自信がない方はもちろんですが、ディーラーや整備工場で定期的な点検を依頼することも検討しましょう。
イグニッションコイルの故障の放置は危険
通常、イグニッションコイルの故障を知らせる前兆が分かった場合でも、すぐにエンジンが止まるわけではありません。
不具合に気付いたとしても、すぐに直さなくてもいいのではないかと思うこともあるかもしれませんが、イグニッションコイル故障時にそのまま放置しておくことは危険です。
放置したままだとどうなる?
忙しいなどの理由により、交換をせず故障をそのまま放置しておくとどうなるのでしょうか。
故障した状態でエンジンを稼働し続けると、圧縮した混合気に上手く点火できません。すると、不燃の混合気が排気され、排気管の熱で混合気が燃焼しマフラーの触媒が痛むという結果になります。マフラーの触媒は、在庫が品薄で工賃が高いことが特徴です。
このように、イグニッションコイルの故障を放置すると、二次的な損害で修理・交換費用が高額になることを覚えておきましょう。
修理・交換するメリットは?
車の不具合に気付いたら、できるだけ早く点検・整備をして、原因を突き止めましょう。イグニッションコイルを修理・交換することにより、エンジン点火がスムーズになるため、燃費が良くなります。
アイドリング時も安定した状態を保つことができ、加速力もアップすることを体感できるでしょう。異音や不安定な動作などの不調が解消されるため、何も心配せずに安心・安全に走行できます。
寿命だと感じたら車の買い替えもおすすめ
イグニッションコイルの故障は「走行距離10万kmを超えた時期」が一般的です。車は、走行距離10万kmを超えたあたりからさまざまな不具合が生じてきます。いくつもの消耗部品を交換する必要がある場合は、車の寿命が近いと判断できるかもしれません。
個々の消耗部品費はかからないとしても、いくつも重なると数万円~数十万円単位になります。その場合は、車の買い替えを検討してみましょう。長期的に見ると、買い替えたほうがお得なケースがあります。
値段が付かない古い車は廃車買取業者へ
年式が古くて走行距離10万km以上の車は、査定額が付かないケースも少なくありません。プレミアが付いているような希少モデルは別として、年式が新しいほうが中古車としての需要が大きいためです。
古い車の場合、値段が付かないばかりか処分費用がかかることもあります。そのような車を手放す際には、廃車買取業者の利用がおすすめです。
買い替え時の廃車見積もりは廃車王にお任せ!
廃車買取業者を選ぶ際には、廃車に関する実績が豊富な信頼できる業者を選びましょう。廃車王では、イグニッションコイルの故障などによる動かない中古車や事故車でも引き取り可能です。引き取り手数料などは原則無料です。
他の業者で値段が付かなかった中古車も、廃車王でなら高価買取の可能性が高まります。廃車専門スタッフが車の状態を確認し無料査定を行い、お客様が査定額に納得したうえでの買取です。安心してご利用ください。
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まとめ
大切な愛車は、良好な状態を長く保ちたいものです。購入時と比較して何らかの不具合が見られる場合は、早いうちに点検・整備を行いましょう。ガソリン車の場合は、イグニッションコイルの故障に注意が必要です。
故障していることが分かったのであれば、修理または買い替えを検討できます。買い替えのために廃車にする際、初めての場合はどこに依頼すればよいのか分からないかもしれません。廃車王なら引き取りから廃車手続きまで原則無料で代行してもらえるため安心です。