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軽自動車の事故は危険性が高い?安全な軽自動車はある?

軽自動車は価格の安さとコンパクトサイズによる扱いやすさが魅力です。その一方で、事故の際に安全面が不安というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では軽自動車の事故における危険性や安全な車を選ぶポイント、事故車を売却する際のコツなどをご紹介します。「事故に強い軽自動車を探している」「事故車をお得に売却したい」といった疑問も解決するでしょう。

軽自動車の事故は危険性が高い?

軽自動車は事故の危険性が増してしまうのでしょうか。しかし、自動車事故は個人の運転に起因する部分もあります。軽自動車の事故件数データや車体の構造について詳細を見ていきましょう。

事故件数に大きな差はない

NEXCO東日本による車種別の事故データでは、車種による事故件数に大きな差はありません。普通自動車や中型・大型車でも、事故の規模や状況によっては死亡事故につながってしまいます。

居眠り運転や漫然運転が大きな要因となっているため、車種にかかわらず安全運転を心がけることが重要です。

相互事故は危険度が上がる

自動車事故は主に、壁やガードレールにぶつかる「単独事故」と、車両同士がぶつかってしまう「相互事故」の2種類があります。

相互事故の場合、車体が小さいほうが被害は大きくなる傾向です。相手の車の大きさにもよりますが、軽自動車側のほうが相互事故のリスクは大きいと言えるでしょう。

高齢者ドライバーはリスクが高い

近年、75歳以上の高齢者ドライバーのリスクが注目されています。高齢者ドライバーが事故を起こした場合、普通自動車よりも軽自動車のほうが致命傷になる率が高くなると言われています。

高齢者が軽自動車を運転することによる影響は明確ではありません。しかし、安全装備や車両設計による運転時の姿勢など、さまざまな原因が推測できます。高齢者ドライバーが身内にいる方は、気に留めておいたほうが良いかもしれません。

軽自動車が事故に弱いと言われる原因

軽自動車はコンパクトで軽量な車体による使いやすさが大きな魅力です。しかし、このような設計が事故を起こした際のリスクにつながります。

実際に軽自動車を乗ったことがある方は、身体に伝わるエンジンの振動や強風による揺れに不安を感じたことがあるのではないでしょうか。ここでは、軽自動車のサイズやボディの作りについて見ていきます。

車体のコンパクトさが原因?

軽自動車は車体がコンパクトに作られている分、衝撃が伝わりやすくなります。とくに、全長が短いことで車体から人への距離が短いことも懸念点です。後から衝突した際は後部座席の人へ、正面衝突の場合は前席の人へ大きな衝撃を与えてしまいます。

車体重量も軽いため、大型車と衝突した際の被害も大きくなるでしょう。衝突による衝撃で弾き飛ばされることによる、二次被害のリスクも増えてしまいます。

ボディの作りが原因?

近年の軽自動車は、コンパクトな車体の中にも広い室内空間を実現することを意識しています。これにより、大人4人の乗車や大容量の荷物を積載するといった、利便性がアップしました。

しかし、これにより比較的全長が長くボディが薄い軽自動車が多い傾向になっています。そのため衝撃には弱く、縦と横のバランスにより側面からの衝突でもリスクを受けやすくなりました。快適性を求めた結果、耐久性が低下してしまう軽自動車もあることを覚えておきましょう。

軽自動車の事故と安全への対策について

ほかの車種に比べると、軽自動車は事故によるリスクが高いように感じる方もいるでしょう。しかし、事故において軽自動車はデメリットだけではありません。近年は安全性も重視して設計されています。軽自動車の安全への対策を見ていきましょう。

普通車と同様の安全テストを実施

車は販売されるにあたって安全テストが行われます。内容はフルラップ前面衝突試験、オフセット前面衝突試験、側面衝突試験、歩行者頭部保護性能試験、ブレーキ性能試験などです。安全テストは車と人形を用いて行い、評価点を決めます。

これらの試験内容や評価方法は、普通自動車と軽自動車で変わりはありません。軽自動車であっても一定の安全性は確保されていると考えて良いでしょう。

なかには、評価点が普通自動車よりも優れた軽自動車も存在します。評価点はメーカーによって公表されているため、車種にかかわらず安全性の判断材料として確認しておきましょう。

事故の際は車体を犠牲にして搭乗者を守る

軽自動車は普通自動車に比べて、事故の際の車体へ受ける損傷は大きくなりがちです。これは、車体が衝撃を吸収するように設計されていることが起因しています。

すなわち車体がダメージを負う分、搭乗者へのダメージは少なくなるということです。車体が壊れやすいことは一概にデメリットではなく、人体の安全を確保していることにつながります。

車体の重量は長所にもなる

軽自動車特有の車体の軽さはデメリットばかりではありません。たとえば単独事故の場合、衝突時のパワーが小さいことで死亡事故につながる可能性が低くなります。歩行者や自転車との対人事故においても、大事に至らないケースもあるでしょう。

一方で、トラックのような大型車との車両事故での危険性は高くなります。被害者としての危険性が上がる面もありますが、加害者としての危険性が下がる点は長所と言えるでしょう。

軽自動車で事故に強い車種を選ぶポイント

近年の軽自動車は、普通自動車並みに安全性が確保されています。ただし車種にもよるため、安全性の高い車を選ぶことが重要です。

ここでは、事故に強い軽自動車を選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。購入する際の参考にしてみてください。

後部座席後ろのスペースが長い

前方からの事故により衝突したパワーは、後ろへ逃げていきます。後ろのスペースが短い場合だと衝突したパワーの逃げ場がなくなり、人体に与える割合が大きくなるでしょう。

後部座席後ろの空間(荷室スペース)が大きく設計されている軽自動車を選ぶことで、安全性はアップします。

側面を守るサイドエアバッグを装備

軽自動車は縦の衝撃は長さでカバーできても、側面からの衝撃に弱い傾向にあります。サイドエアバッグを装備している車種であれば、万が一の場合でも人体への衝撃を緩和することが可能です。

大抵の車には前席エアバッグが標準装備されていますが、サイドエアバッグはその限りではありません。標準装備ではなくてもオプションで追加できる場合もあるため、購入時には主要装備を確認することが大切です。

車体の軽さをカバーする横滑り防止機能付き

軽自動車は車体が軽い分、横滑りの危険性が高くなります。事故だけでなく、台風などの横風や急なカーブによる遠心力などで危険を伴うこともあるでしょう。

そのため、横滑り防止機能付きの車をおすすめします。横滑り防止機能とは、横滑りが生じた際にエンジンや独立した車輪のブレーキを適切に制御することで車体を安定させる機能です。

軽自動車に関しては、新型生産車は2014年10月から、継続生産車は2018年2月から装備が義務化されています。中古車を購入する際は、同じ車種でも年式によって異なる場合があるため確認しておきましょう。

衝突回避のために役立つ自動ブレーキ

障害物などの危険を察知した際に作動する、自動ブレーキもあるとさらに安全です。完全に安全を保証するものではありませんが、状況によっては事故自体を防いでくれる場合もあります。少なくとも、衝突の被害は軽減されるでしょう。

軽自動車を含む普通乗用車において、新型生産車は2021年11月から、継続生産車は2024年12月から義務化が予定されています。

軽自動車で事故に強いおすすめ車種6選

事故に強い軽自動車を、具体的に知りたい方もいるでしょう。ここからは、事故に強いおすすめの軽自動車6選をご紹介します。それぞれコンセプトや安全性能の内容も異なるため、自分に合った車があるかチェックしてみてください。

ホンダN-BOX

N-BOXは、4年連続で軽自動車の販売台数トップを走り続けている人気車です。広い室内空間が魅力で、前席・後席ともにゆったりとくつろげる空間を実現しています。

さらに、多彩なシートアレンジやスロープ仕様の荷室などにより、生活スタイルに合わせて柔軟に使用可能です。車椅子や重い荷物でも楽に積み入れできるでしょう。

安全装備には、ホンダ独自の安全運転支援システム「Honda SENSING」が搭載されています。ミリ波レーダーと単眼カメラなどを融合した高精度な検知機能、横断中の自転車や夜間の歩行者にも反応する衝突軽減ブレーキなどが大きな魅力です。

三菱 eKワゴン

eKワゴンは、三菱と日産の共同開発によって誕生した車です。最適な踏み込み角度を追求したアクセルペダル、高い位置にあるシフトレバー、フィット感のあるシートなど、運転者の負担を軽減できるように設計されています。

軽自動車でありながらも、燃費性能と動力性能を高い次元で両立した新型エンジン&CVTも大きな魅力です。

安全装備には「衝突被害軽減ブレーキシステム」「踏み間違い衝突防止アシスト」「車線逸脱警報システム」などを搭載しています。衝突エネルギーを吸収する「衝突安全強化ボディ」やすべての席を保護する6つの「SRSエアバッグシステム」により、万が一の際も被害を軽減してくれるでしょう。

スズキ スペーシア

スペーシアは可愛らしい外観が特徴で、女性からも人気がある軽自動車です。ボディカラーはツートンカラーも含めると、最大12色から選択できます。広い室内は収納スペースが多いため、使いやすいと評判です。

また、スズキの安全技術「スズキ セーフティーサポート」により、安全性の評価も高い車です。「衝突被害軽減ブレーキ」「車線逸脱警報機能」「ふらつき警報機能」「標識認識機能」など、さまざまな機能が搭載されています。

スズキ ジムニー

ジムニーはオフロード車らしいワイルドな外観が特徴です。悪路走破性も高いため、積雪地区に住んでいるオーナーから支持を得ています。

ジムニー伝統の「ラダーフレーム構造」、高い脱出性能を実現する「パートタイム4WD」、低回転からの力強いトルクを発揮する「R06A型ターボエンジン」など、ジムニーならではの充実した装備も魅力です。

スペーシアと同様に「スズキ セーフティーサポート」を搭載しており、安全性能も高いと言えます。さらに軽量衝撃吸収ボディ技術のTECT(テクト)により、軽量でありながら衝撃を効率よく吸収・分散するボディを実現しました。

ダイハツ タント

タントは、スーパーハイトワゴンの先駆けとなった車です。独自の設計の「大開口のミラクルオープンドア」「助手席&運転席のロングスライドシート」により、開け閉め・乗り降り・車内移動といった動作を楽に行えます。

安全装備には「スマートアシスト」を搭載しており、4つのカメラで見づらい障害物を確認できる「パノラマモニター」、車線の中央維持をサポートする「レーンキープコントロール」など、計17の予防安全機能を集約しています(グレード別設定のため、一部はオプション装備)。

ダイハツ ムーヴキャンバス

ムーヴ キャンバスは、シンプルかつナチュラルな外観に作られた車です。同メーカーのダイハツ ムーヴよりも全高がやや低いハイトワゴンに分類されます。

予約ロック機能が付いた両側スライドドアを搭載しているため、荷物で両手がふさがっている状態や狭い駐車場でも楽に乗り込めるでしょう。

予防安全技術には「スマートアシストⅢ」を採用しており、衝突警報機能や車線逸脱警報機能といった機能をパッケージングしています。

事故車になった軽自動車を売却するコツは?

事故車になった軽自動車でも売却することは可能です。現在、軽自動車を所持している方やこれから購入する方も、いざという時のために売却先の選び方を抑えておきましょう。

業者選びの主なポイントは「手続きが親切丁寧であること」「強引に進めるスタッフがいないこと」「引取り手数料がかからない」などです。売却先の公式サイトを閲覧したり、実際に店舗を訪れたりして判断することが重要となります。

事故車の売却は廃車王に相談!

廃車王はパーツ単体や部品として再利用できない部分もリユース・リサイクル・再販しているため、廃車でも高く買取りしています。「他社では査定額が低かった」または「0円査定であった」という場合でも、廃車王なら満足のいく査定額が期待できるでしょう。

しかも手続き・引取り手数料は原則無料です。実際に廃車手続きを行ったオーナーからも高い評価を得ています。全国150店舗のネットワークにより、動かなくなった車でも近くの店舗より対応可能です。

まとめ

データから見ると軽自動車は事故に弱い部分もありますが、それは車種による部分も多いのです。近年では、普通自動車並みの安全性能を備えた軽自動車も多数あります。

どの車種を選ぶかも重要になるため、車種やメーカーごとの安全性能を比較して自分に合った軽自動車を探すことも大切です。

どれだけ安全運転を心がけていても、防ぎきれない事故は存在します。万が一事故車になってしまった場合は、廃車王までご相談ください。廃車王は経済産業大臣の認可を受けた事業協同組合が運営しており、安心・安全のサービスを提供しています。Web上で無料査定も実施しておりますので、お気軽にご利用ください。