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車の故障時に見られるシグナルとは?対処法も紹介

発進時や走行中に、不具合や故障が発生するケースがあります。その際に現れる症状はさまざまで、場合によっては整備士に修理を依頼しなければならないときもあるでしょう。事故を未然に防ぐためにも、症状に応じた適切な対処が必要です。

車を所有している方の中には、故障の前触れとなるシグナルについて知っておきたいという方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、異音や異臭などから想像できる故障パーツについて解説します。

路上故障が起きやすいパーツ

走行中の故障はドライブの楽しみを損なうだけではなく、事故を引き起こす可能性もあるため、できる限り回避したいものです。ここでは、国土交通省の「令和3年度路上故障の実態調査結果」のデータを基に、路上故障が多い箇所をランキングで紹介します。

一般道路高速道路
第1位タイヤタイヤ
第2位バッテリーオルタネーター
第3位オルタネーター冷却水
第4位冷却水潤滑油
第5位クラッチトランスミッション

この結果を見ると、路上故障が最も多いパーツはタイヤです。一般道路では故障の3割、高速道路では故障の5割を占めています。

オルタネーターとは車両に搭載している発電機のことです。発生した電力をバッテリーに供給する役割があります。オルタネーターが故障すると、エンジンが始動しなかったり電装品が作動しなかったりするので注意が必要です。

車の異音から想像できる故障パーツ

運転中に異音が聞こえることがあります。普段は聞こえなかった音が突然鳴り始めると、心配になるのは自然なことです。

一時的に異音が発生するケースがありますが、異音が大きくなる場合には重大なトラブルの兆候かもしれません。できるだけ早い原因の調査が必要です。ここでは、エンジンの始動時や走行中に発生する主な異音について解説します。

「カラカラ」という音

エンジンや足回りからカラカラとした音が聞こえる場合、ベルトに関連した不具合が発生している可能性が高いでしょう。

車にはファンベルトやタイミングベルトなどが使われていますが、ベルトの張りを調整するプーリーと呼ばれるパーツが故障すると異音が出る場合があります。ベルトに不具合が切れてしまうと、エンジンが停止する恐れがあるため注意が必要な音のひとつです。

「ゴーゴー」という音

足回りからゴーゴーという異音が聞こえる場合、ベアリングに異常が発生している可能性が考えられるでしょう。

車のタイヤ部分にはハブと呼ばれる車軸があります。ハブにはベアリングが使われていますが、摩擦で劣化すると破損するケースがあるパーツです。ベアリングが破損すると燃費悪くなったりタイヤが外れたりする恐れがあります。

「キー」という音

走行中にブレーキペダルを踏んだときにキーという音が発生する場合、ブレーキパッドのすり減りが疑われます。

ブレーキの異音はブレーキパッドとディスクローターの接触によって発生します。ブレーキに角が立っていたり、グリスが不足したりすると発生する可能性がある異音です。加えて、ブレーキ部分に水分が入り込んだり気温の低いときにブレーキをかけたりすると異音が発生します。

「カンカン」という音

エンジン付近からカンカンという金属音が聞こえた場合、冷却水が不足している可能性が高いでしょう。

冷却水はエンジンを冷やす役割があります。冷却水が不足すると、オーバーヒート状態になってエンジンが停止する恐れがあるのです。オーバーヒートになると、再度同じ症状を繰り返す可能性が高いでしょう。ロードサービスや修理工場への早めの連絡をおすすめします。

「バラバラ」という音

バラバラという音が耳にした場合、マフラーが破損している可能性が高いでしょう。金属が腐食してマフラーに穴が空いている、衝撃による破損により排気漏れを起こしているなどの原因が考えられます。

マフラーの穴は修理できますが、一度穴が空いてしまうと別の箇所に穴が空く恐れがあり、修理を繰り返すと費用がかさむ可能性があるため早めの交換をおすすめします。

車内に漂う異臭から想像できる故障パーツ

走行中に腐敗臭や焦げた臭いを感じることがあるでしょう。悪臭の中にはエンジンやタイヤなどの不具合が原因で発生している可能性があります。

車内にこもる異臭は不快に感じるだけではなく、放置すると重大な事故を引き起こす恐れもあるでしょう。異臭に気づいたときには早めの対処をおすすめします。ここでは、臭い別によるトラブルの原因をまとめました。

金属の臭い

金属の臭いで最も多い原因はサイドブレーキです。サイドブレーキを引いたまま走行すると、金属パーツがこすれ合って異臭が発生します。

サイドブレーキを引いたまま走行を続けると、ブレーキフルードのオイル漏れが発生したり車両火災に発展したりする恐れがあるでしょう。金属の臭いを感じたときには、早めのサイドブレーキのチェックをおすすめします。

酸っぱい臭い

エンジンルームから硫黄臭が発生した場合、主な原因はオルタネーターの不具合です。バッテリーには硫酸が含まれたバッテリー液を使用しており、気化すると硫黄の臭いが発生します。

バッテリーが過充電になっている場合は大量の硫酸の気化によって車内に硫黄臭がこもり、過充電の状態が続くとバッテリーが破損することが考えられます。このような場合はオルタネーターの早期修理が必要です。

カビの臭い

エアコンを使用したときにカビ臭さを感じる場合、エアコンの内部にカビが付着している可能性が高いでしょう。

エアコンの内部には冷風を作り出すエバポレーターという装置が取り付けられています。エバポレーターは周囲との温度差により結露が発生しやすく、ゴミやホコリが付着するとカビの発生につながります。カビを放置すると人体に悪影響を及ぼす恐れがあるので対処が必要です。

ガソリンの臭い

車内にガソリン臭が充満している場合、燃料タンクからガソリンが漏れている可能性が考えられるでしょう。ガソリンタンクや燃料ホースが劣化や衝撃で破損すると、走行中に不快な臭いを感じることがあるのです。

ガソリンは高温の状態になると引火する性質があります。エンジンやマフラーが高温になると、車両火災を招く恐れがあるので注意が必要です。

甘く感じる臭い

エンジンの周囲から甘い香りを感じた場合、冷却水が漏れている可能性を疑いましょう。甘い香りの原因は冷却水の不凍液が考えられ、エンジンやラジエーターなどを循環していますが、衝撃や劣化で破損するケースがあります。

飲み物と間違うほどの香りを持つ冷却水ですが、人にとって毒性がある液体です。誤飲した場合、中毒症状が起こったり意識を失ったりする恐れがあるため気を付けましょう。

焼けるような臭い

ゴムが焼けるような臭いを感じた場合、ベルトの摩擦や配線の異常が起こっている可能性が考えられます。ゴムが焼ける原因のひとつはファンベルトの異常です。ゴムのベルトを装着しており、摩擦抵抗が大きくなると臭いが発生します。

社外製のパーツを装着している場合、配線のショートにより臭いが感じることがあるでしょう。火災を招く恐れがあるため、早めのエンジンの停止をおすすめします。

排気ガスの臭い

車内に排気ガスの臭いが充満した場合、マフラー損傷の可能性が高いでしょう。劣化や衝撃によってマフラーに穴が空いていたり破損していたりする場合、排気ガスが漏れ出して不快な臭いが発生します。

排気ガスの主な成分は水蒸気と二酸化炭素ですが、一酸化炭素も含まれているため状況によっては中毒を引き起こす恐れがあるでしょう。

普段と異なるハンドリングから想像できる故障パーツ

車の製造ではさまざまなパーツが使われており、長期間の仕様によって不具合が生じることがあります。走行中に普段とは異なる振動や揺れを感じると、不安に感じる方もいるのではないでしょうか。

振動や揺れのパターンはさまざまですが、止まらない場合には車に不具合が起きているかもしれません。ここでは、ハンドリングから推測できる故障のケースについて解説します。

走行時の違和感

加速した場合に振動や揺れを感じる場合、エンジンやトランスミッションにトラブルが発生している可能性が考えられます。例えば、ハンドルを切った際に違和感がある場合、タイヤやサンスペンションなどに以下の不具合が起きている恐れを疑いましょう。

・ホイールのバランスが崩れている
・タイヤの一部が摩耗している
・サスペンションに問題が起きている
・ベアリングが破損している

上記の状況に当てはまる場合には、速やかな修理やパーツの交換が必要です。整備士への相談をおすすめします。

警告灯によるお知らせ

車のメーターパネルに表示される警告とは、ドライバーに注意を喚起するためのものです。警告灯にはさまざまな色がありますが、赤色は危険、黄色は注意を知らせるサインです。警告灯のお知らせが表示されている場合は、エンジンやブレーキ、エアバッグなど走行性能や安全性能に関わる警告の可能性が高いでしょう。

特にブレーキ警告灯、油圧警告灯、充電警告、水温警告灯などが表示された場合、思わぬ事故へとつながる恐れがあります。これらの警告が表示された際は、速やかに整備士へ相談しましょう。

車が故障したときの対処法

車は思いも寄らないタイミングで故障するケースがあります。年式や走行距離に関係なく、どのような車であっても不具合が発生する可能性は捨てきれません。

もしも突然、走行時や停車時に故障すると対応が分からず慌ててしまうかもしれません。万が一のときにスムーズな対応ができるよう、適切な対処方法を把握しておくことは大切です。ここでは、走行中や停車中の対処方法について解説します。

走行中の故障

走行中に異常を感じた場合、安全の確保が最優先です。以下の4つのステップで対処します。

1.ハザードランプを点灯させる
2.路肩に寄せ、安全を確保した状態で停車する
3.エンジンを切り、異音や悪臭をチェックする
4.ロードサービスや購入先の販売店に連絡する

ハザートランプは非常点滅表示灯という正式名称があり、周囲に危険を知らせる目的で使用する装置です。

ハザードランプを点灯させたら速やかに避難場所に車を止めます。追突による二次被害を避けるため、できるだけ安全な場所で助けを求めるのがよいでしょう。

停車中の故障

路上や駐車場などでエンジンがかからない場合、以下の2ステップによる対処をおすすめします。

1.セルモーターをチェックする
2.ロードサービスや購入先の販売店に連絡する

セルモーターが回っているにもかかわらずエンジンがかからない場合、バッテリー上がりを起こしている可能性が高いでしょう。一方でセルモーターが回らないときは、セルモーターに関連したパーツの故障が考えられます。

車が動かない場合、レッカー移動の検討が必要でしょう。最近では、自動車保険にロードサービスが添付されているケースがあります。前もって確かめておくと、スムーズに対処が行えます。

車が故障したときの修理費用は状況によって変化する

車は安い買い物とは言えないため、故障した場合は修理して乗り続けたいと考えることが多いのではないでしょうか。しかし、修理箇所によっては高額な費用が発生する場合もあります。

では、車が故障した場合はどのくらいの修理費用がかかるのでしょうか。ここでは、修理にかかる費用の目安や修理費用が変化する要素についてご紹介します。

修理にかかる費用の目安

パーツの修理代や交換代は損傷した箇所によって異なります。故障箇所の費用の目安は以下の通りです。

故障箇所 費用の目安

エンジン 約30万円~100万円
フレーム 約10万円~100万円
バンパー 約5万円~20万円
ドア 約2万円~10万円
(2023年7月時点の情報です)

エンジンは国産車と輸入車で費用が変わります。また、本体の価格に修理費用が加わるため、高額になるケースもあるでしょう。フレームについても、周辺パーツの解体や組み立てなどの作業が必要になるため、高額になることがあるのです。

修理費用が変化する要素

車の修理代は一定ではありません。状況によっては高額の費用が発生するケースもあるでしょう。修理費用が変化する主な要因は以下の4つです。

・故障箇所
・故障の程度
・修理の工程
・車の種類

一般的に板金塗装で修理できる場合には安く済みますが、パーツの交換が必要な場合には高くなりやすいでしょう。また、パーツの中には取り寄せが必要な場合があります。輸入車については海外から取り寄せるケースがあり、パーツの輸入費用によって高額な修理代がかかることもあるでしょう。

車が故障した車の修理方法

走行中や停車中にトラブルが発生した場合、適切な判断や対処が必要です。故障を修理する際にも、慎重かつ迅速な選択が求められます。

修理の依頼先はさまざまです。費用、品質、修理期間などに差があるため、前もって把握しておくことをおすすめします。ここでは、故障した車の主な修理先やそれぞれの特徴についてまとめました。

車が故障した際の修理先

故障した車の主な修理先はディーラー、整備工場、大手カー用品店、ガソリンスタンドなどです。下記の表にそれぞれの特徴をまとめました。

メリットデメリット
ディラー純正パーツで修理してもらえるので安心感がある。 修理費用が高額になりやすい。
整備工場さまざまなメーカーの修理に対応している。整備工場によって品質に差がある。
大手カー用品やガソリンスタンド即日の修理に対応してもらえる場合がある大きな修理については断られることがある。

新しい車への乗り換えがよいケース

車が故障した場合、新しい車への買い替えという選択肢があります。高額な修理費用がかかる、修理しても再び不具合が発生する可能性が高いなどのケースでは買い替えがおすすめです。

また、走行距離の多い車や新車購入から10年以上が経過した車についても、買い替えを検討するとよいでしょう。

一方で修理費用が安いケースでは乗り続けるのがおすすめです。また、車検を通して間もない場合やローンの支払いが残っている場合についても、修理費用の負担が少なければ乗り続けることを考えたいケースでしょう。

故障した車を手放すなら廃車王へ!

故障車の買取先はさまざまです。ディーラーや中古車買取業者でも売却は可能ですが、査定額が低い、価格が付かないなどのケースがあります。

修理が難しい車や高額な修理費用がかかる車については、廃車買取業者での売却がおすすめです。廃車王では積極的に故障車を買取しています。ここでは、廃車王の2つの魅力についてまとめました。

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このように廃車王では環境への配慮とリサイクルへの貢献を重視しながら、お客さまに満足していただける買取価格の提示を目指しています。

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車の故障にまつわるよくある質問

大切に乗り続けている車でも、ドライブ中や通勤途中などに不具合が発生するケースがあるでしょう。そのような状況に遭遇した場合でも冷静な対応が求められます。

ここでは、よくある車の故障に関連した2つの質問をまとめました。もしもの状況でもスムーズな対応ができるようにしておきましょう。

高速道路のトンネル内で故障が発生したら?

トンネルには750mごとに非常駐車帯が設置されており、可能ならば非常駐車帯まで移動させるのがよいでしょう。

警告灯が点灯したらどうすればいい?

警告灯は緑、黄、赤の3色です。赤色の警告灯が点灯している場合、速やかな運転の中止をおすすめします。

まとめ

運転中や走行中に不具合や故障が発生した場合、適切な対応が重要です。異音、異臭、振動や揺れなどの兆候があれば、原因を突き止められる可能性があります。ただし、個人で判断するのは危険ですので、不安がある場合は速やかに運転を中止して整備士に相談するとよいでしょう。

故障した車を手放したいと考えている方は、ぜひ廃車王にご相談ください。0円以上の買取を実施しており、手続き費用やキャンセル費用などはかかりません。Webサイトにある無料査定フォームを利用すれば、自宅からでの査定依頼が可能です。