廃車買取相場の目安はいくら？高価買取を狙うための3つの売却先もご紹介

車を処分するときには、できるだけ高い価格で売却したいものです。一方で廃車する機会は少ないため、買取相場の目安が分からないという方もいるのではないでしょうか。

車両の状態によって廃車買取価格は変動しますが、おおよその価格を把握しておくとイメージしやすくなるでしょう。

そこでこの記事では、廃車時に発生する費用や事例を含めた買取相場をご紹介します。依頼先別の廃車買取相場や買取金額をアップさせる方法についてもまとめました。

廃車買取には3つの選択肢がある

廃車になる車にはさまざまな理由があり、車の状態によって買取後の対応も変化します。例えば走行に問題のない車は中古車として買取できる可能性があり、国内での価値がない場合は輸出用としての価値として買取が行われるなど、状況に応じた対応の違いです。

そして走行不能に陥った不動車については、パーツや資源としての再販売を目的として買取が行われます。廃車買取はディーラーや中古車販売店とは異なり、水没車、修復歴車、事故車、放置車でも買取が可能です。ここでは、廃車買取の3つの選択肢について解説します。

中古車として買取

1つ目の選択肢は中古車としての買取です。所有者が廃車と認識して手放す場合でも、中古車としての価値がある場合には中古車市場への流通を目的としての買取が目指せます。

近年は技術革新が進んでおり、耐久性能や運動性能などが飛躍的に向上しました。安全性能にも対策が取られており、ボディ剛性の向上や安全装備の搭載などの改良が図られています。

一昔前は廃車扱いになった年式が古かったり走行距離が多かったりする車の場合でも、メンテナンスが行き届いている車や人気のモデルなら中古車としての価値で買取が行われる可能性があります。

輸出用の中古車として買取

2つ目の選択肢は輸出用の中古車としての買取です。日本車は国内だけでなく海外でも高い人気を誇っており、日本では価格の付きにくい中古車でも輸出すれば国内よりも高く売れる可能性があります。

日本車が海外で売れる理由のひとつは耐久性能の高さです。日本車は、高温多湿という厳しい環境下でも長期間乗り続けられるように設計されています。

さらに、日本では車検制度を導入しており、定期的なメンテナンスが施されているのです。国内では古くなった車両であっても高い技術によって品質が保たれているため、海外での再販が行えるケースがあります。

パーツや資源として買取

3つ目の選択肢はパーツや資源としての買取です。事故や故障で車が動かなくなった場合、中古車としての価値は失われてしまいます。

一方で走行不能の車や事故で大破した車でも、パーツが壊れているとは限りません。タイヤ、ドア、バンパーなど、壊れていないパーツについては中古品として再販売できます。

使用できるパーツが見つからない場合でも、資源としての活用が可能です。車の製造には鉄やアルミニウムなどが使われており、金属資源として買取できます。

廃車買取相場はどのくらい？

廃車買取相場は一律ではありません。コンディションをはじめ、年式、走行距離、店舗、地域などによって変動します。パーツや金属素材として再利用する場合、金属の相場の影響を受けやすいでしょう。

具体的な金額を知りたいときは、廃車を依頼する店舗で査定を受けることをおすすめします。ここでは、事故車や過走行車の買取事例をまとめました。

事故車の買取事例

2023年9月時点における廃車王での事故車の買取実績は以下の表の通りです。なお、買取価格は店舗、地域、買取の時期などによって異なります。

車種	年式	走行距離	店舗の地域	買取価格
ダイハツ・アトレー	2010年	不明	鳥取県鳥取市	2万3,000円
ダイハツ・ミラココア	不明	不明	岡山県岡山市	3万9,000円
スズキ・アルト	2014年式	7万1km	岡山県岡山市	3万6,000円
ニッサン・マーチ	2014年式	3万1km	神奈川県伊勢原市	18万7,000円
トヨタ・プリウス	2006年式	7万1km	東京都練馬区	4万5,000円

過走行車の買取事例

2023年9月時点における廃車王での過走行車の買取実績は以下の表の通りです。なお、買取価格は店舗、地域、買取の時期などによって異なります。

車種	年式	走行距離	店舗の地域	買取価格
アウディ・A4アバント	2008年式	10万1km	広島県尾道市	6万8,000円
ホンダ・シビック	2002年式	不明	長崎県佐世保市	4万5,000円
スバル・R2	2004年式	10万1km	福岡県福岡市	3万2,000円
ダイハツ・ムーヴカスタム	2006年式	不明	愛知県岡崎市	2万2,000円
トヨタ・カルディナ	2003年式	10万1km	岡山県岡山市	7万8,000円

解体した車でも高価買取は可能

車にはさまざまな金属が使われており、重量の約半分を占めるのは鉄です。国内外の製造業では鉄スクラップを使用しており、一定の需要が保たれています。2023年9月時点で確認できる2023年8月の鉄スクラップ1トンあたりの相場は以下の表の通りです。

地域	価格
北海道	4万5,500円~4万6,500円
東北	4万8,500円~4万9,500円
関東	5万円~5万1,000円
中部	4万8,500円~5万円
関西	4万9,500円~5万1,000円
中四国	5万1,000円前後
九州	5万1,000円前後

普通自動車の重量は1,500kg前後、車1台あたりおおよそ750kgの鉄が含まれています。金属資源として再利用されれば、高価買取を期待できるでしょう。

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廃車手続きの2つのプロセス

車の解体作業については業者への依頼が必要になりますが、手続きに関しては個人でも可能です。個人で手続きを済ませれば代行手数料がかからないメリットがありますが、一方で手続きに多くの時間を費やしてしまう可能性があるでしょう。

ここでは、廃車手続きを行うときの手段として、業者へ依頼する場合と自分で行う場合の特徴について解説します。

業者に廃車手続きを依頼する

廃車手続きはディーラー、中古車販売店、廃車買取業者などで依頼が可能です。廃車手続きの代行には手数料がかかる可能性がありますが、手間や時間などを省けるというメリットがあります。

普通自動車については運輸支局、軽自動車については軽自動車検査協会での手続きが必要です。営業時間は平日のみとなっており、個人で手続きする際には訪問する時間の調整が必要になるでしょう。業者に代行を依頼すれば、スムーズな手続きを期待できます。

自分で廃車手続きする

個人で廃車手続きするメリットは費用の節約です。手続きの代行費用は業者によって異なりますが、個人で手続きすれば費用がかかりません。

ただし、廃車手続きするには管轄内の運輸支局や軽自動車検査協会へ行かなければならず、所在地や営業時間については自分で調べる必要があります。

廃車手続きには書類の記入があり、書き方を把握しておく必要があるでしょう。手続きをせずに放置すると、自動車税種別割や軽自動車税種別割が発生する恐れがあるので注意が必要です。

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廃車手続きで発生する主な費用

廃車買取を利用すればお得に車を手放せられますが、廃車する際には費用に注意する必要があります。廃車手続きでかかる主な費用は以下の通りです。

・解体費用 ・引取費用 ・手続き費用 ・リサイクル費用

廃車を検討する際には、前もって費用の内訳を確かめておきましょう。ここでは、廃車の手続きにかかる費用の詳細について解説します。

解体費用

解体費用とは、引き取った車からパーツを取り外す作業のことです。車はエンジンやミッションなどの機能部品、ドア、バンパー、ボンネットなどのパネルパーツなどで構成しています。

ホイールや電子機器などの金属類も使われているでしょう。使用済みの車には廃油や廃液などが残っているため、丁寧に抜き取りながら解体作業を進めるのです。

重機や手作業で仕分けしながら、売却可能なパーツやリサイクル可能な素材などを取り出します。

引取費用

引取費用とは、引き取り場所から解体工場まで陸送する際に発生する費用のことです。解体予定の車の中には、エンジンが動かない車や車検が切れている車などがあります。このようなケースは解体業者への持ち込みが難しいため、解体を請け負った業者へ車の引き取りを依頼するなどの対応が必要です。

引き取りの際には、積載車またはレッカー車を使用します。積載車とは車両運搬用の固定設備が備わった車を指し、車体を乗せた状態で走行します。レッカー車はクレーンが備わった車で、前輪または後輪を宙づりにした状態で走行します。

手続き費用

手続き費用とは、書類上の手続きを行う際にかかる費用のことです。所有していた車を処分する場合、永久抹消登録や解体返納などの手続きを行います。

永久抹消登録は普通自動車を処分する際に行う手続きを指し、解体返納は軽自動車を処分する際に行う手続きのことです。どちらも手数料はかかりませんが、業者に代行する際には代行費用が発生することがあります。

また、廃車前に車を一時的に使用中止にする場合、普通自動車では一時抹消登録、軽自動車では自動車検査証返納届（一時使用中止）の手続きが必要です。申請手数料として350円を支払います。

リサイクル費用

リサイクル費用とは、車の解体で発生する廃棄物を適正処理する目的で徴収が行われている費用のことです。料金はシュレッダーダスト料金・エアバッグ類料金・フロン類料金・情報管理料金の4つと、自動車リサイクルシステムの運営費で構成されています。

原則は新車や中古車の購入時に支払うため解体時においては費用が発生しませんが、平成17年以前の車を放置していた場合、リサイクル費用が支払われていない可能性が高いでしょう。リサイクル費用が支払われていないときは、最終所有者が負担します。

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廃車手続きで戻ってくる還付金

車を新規で購入したり継続利用したりする際、法律に基づいて税金を納める必要があるでしょう。

一方で所有していた車の処分する場合、納めていた税金などのお金が戻る可能性があります。還付金の対象となるのは自動車税種別割、自動車重量税、自賠責保険の3つです。ここでは、それぞれの還付金が発生するタイミングについて解説します。

自動車税種別割

自動車税種別割は、4月1日時点で車を所有している人に対してかかる税金です。申請に関する特別な手続きはなく、廃車の手続きが完了すれば還付通知書が届きます。

還付通知書を受け取ったら、印鑑と身分証明書を持参して金融機関で還付金を受け取りましょう。還付通知書の有効期限は1年です。なお、軽自動車税種別割に関する還付制度はありません。

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自動車重量税

自動車重量税は車両の重量に応じて課税される税金です。使用済自動車の再資源化等に関する法律に基づき、使用済自動車が適正に解体された場合には還付金を受け取れます。

還付金を申請する場合には還付申請が必要です。永久抹消登録や解体届での手続きと同時に、運輸支局や軽自動車検査協会に提出します。申請から還付金の受取までにかかる日数は2か月半程度です。

自賠責保険

自賠責保険は税金ではありませんが、車検が残っている状態で廃車すると還付金を受け取れます。

還付金を申請するには、廃車に関する証明書と自働車損害賠償責任保険証明書の原本が必要です。申請者の認印と振込先の口座を用意したら、保険会社で申し込みをします。

自賠責保険の還付金は月割り計算です。ただし、還付される際には保険会社の手数料が差し引かれます。

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依頼先で変動する廃車買取相場

不要になった車を処分する際には、依頼先の慎重な選定が大切です。依頼先によって、廃車費用や買取価格が異なるでしょう。廃車を処分する際の主な依頼先は以下の2つです。

・ディーラー ・解体業者や廃車買取業者

依頼先によっては廃車費用が請求されることもあれば、高価買取を期待できることもあります。ここでは、廃車費用を中心にそれぞれの廃車における相場の目安をご紹介します。

ディーラーでの相場

ディーラーに依頼した場合の廃車費用の目安は1万円~8万円です。ディーラーの魅力のひとつは、どのような車両でも下取りが可能なことでしょう。

ただし、車の引き取りや廃車代行手数料を有料で提供している場合があります。状況によっては廃車代行手数料が下取り額と相殺され、下取り額が0円になるケースも考えられます。

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解体業者・廃車買取業者での相場

解体業者や廃車買取業者へ廃車を依頼する場合、廃車費用がかかることもあれば買取としてお金を受け取れることもあります。例えば解体のみを依頼するとおおよそ2万3,000円~4万5,000円ほどかかり、別途で廃車手続きが必要です。

廃車買取を行っている廃車王は自動車リサイクル事業者（解体業者）が運営しているため、買取した廃車の解体作業や売却は自社対応で、値段が付きにくい車でも金属資源や中古パーツとして買取が行われます。

自社で買取から利益化までを行う取り組みにより、解体費用や廃車手続きの費用を頂かない無料対応と0円以上の高価買取を実現しています。

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廃車買取で高く売るポイントとは？

価格が付きそうにない古い車でも、廃車の方法にこだわるとお得に処分できるかもしれません。廃車を検討するときは、買取相場の下調べや手放す時期を意識すると良いでしょう。

ここでは、廃車買取で少しでも高く売りたいときに意識すべき2つのポイントをご紹介します。

依頼前に買取相場を調査する

使用済みの車を高く売るには、査定相場の正確な把握が重要です。廃車買取業者の中には、無料査定サービスを提供しているところがあります。複数の業者から提供された見積額を比較すれば、買取相場の目安が分かるでしょう。

無料査定サービスを利用する場合、正確な車両情報の入力が大切です。あやふやな情報で査定を申し込むと、正確な査定額の把握ができません。事前に手放す予定の車の車種、年式、走行距離、車検の満了日などを確認し、正しい情報を把握した状態で査定を申し込むのがおすすめです。

なるべく早い時期に手放す

使用していない車でも、廃車手続きをしないまま放置すると税金が課されます。軽自動車税種別割は、4月1日時点で所有している車に課される税金です。4月1日以降に廃車した場合、5月中旬頃に自動車税納付書が届きます。

普通自動車の場合は請求後も1年分の税金が月割りで返還されますが、軽自動車については還付金制度がないので返還されません。

自賠責保険や自動車重量税の還付金についても、廃車手続きが遅くなれば受け取る還付金が減ります。損をしないためには、早めの手続きがおすすめです。

廃車買取なら廃車王で決まり！

車をお得に手放したい方は、廃車買取業者の利用をおすすめします。エンジンの動かない車や事故で破損した車でも、高価買取を期待できるからです。

廃車買取業者でも、業者によって買取価格や廃車費用は異なります。できるだけお得に車を処分したい方は廃車王にお尋ねください。ここでは、廃車王の魅力についてご紹介します。

中間マージンカットで利益を還元

1つ目の魅力は、中間マージンが発生しないことです。廃車王は経済産業省の認可を受けた「NGP日本自動車リサイクル事業協同組合」組合員が運営しており、全国150店舗が対応しています。自社で解体作業からリサイクルまで全ての作業を行っており、他社へ依頼する際に発生する中間マージンは存在しません。

引き取った車の解体時に使用可能なパーツを取り出しており、中古のリサイクルパーツとして販売し、車の製造で使用した鉄・銅・アルミニウム・プラスチックについては分別してから資源として販売しています。このような取り組みによって利益を得ることで、廃車買取時の査定額へ還元できる仕組みです。

負担を減らす3つの無料

2つ目の魅力は、お客様への負担を軽減する3つの無料です。廃車王では、廃車手続きやキャンセルに関する費用がかかりません。ご依頼いただいた車の引き取りについても、原則無料で対応しています。

廃車王では動かない車についても積極的に買取しており、積載車などでの作業ができる状況下であれば引き取りにお伺いしています。豪雨や台風の影響を受けた水没車、走行性能や耐久性能に不具合を抱えている修復歴車なども引き取っておりますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

廃車買取相場は車の状態、廃車手続きの方法、還付金の有無、廃車の依頼先など、さまざまな要素が関係しています。廃車するには解体費用をはじめ、引き取りや手続きにかかる費用などが発生しますが、無料で提供している業者に依頼すればお得に車を処分できるでしょう。

廃車王では廃車手続きが無料です。車の引き取りについても、原則無料で対応しています。不要になった車の処分や廃車を検討している方は、ぜひ廃車王をご利用ください。公式Webサイト上では約20秒で入力が完了できる無料の査定サービスをご利用いただけます。