自動車解体業者とは?業務内容と解体・廃車を依頼した場合の費用や流れはコレだ!
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事故や経年劣化など、廃車を検討するタイミングにはさまざまな理由があります。廃車の方法のひとつに自動車解体業者の利用がありますが、具体的な費用が分からないので不安に感じるという方もいるのではないでしょうか。
自動車解体業者は車のスクラップを専門に扱っていますが、費用や手間がかかる可能性があるので依頼先はよく検討することが大切です。そこでこの記事では、自動車解体業者を利用する際にかかる費用や流れについてご紹介します。また、おすすめの廃車方法についてもまとめました。
目次
自動車解体業者とは?
自動車解体業者とは、使用済みの車を解体する業者のことです。ただし、解体は業務のひとつであり、解体した車の適切な処理も求められています。
自動車解体業者が引き取る車は年間で300万台以上となっており、国内の自動車産業を陰で支えているのです。ここでは、車の生産から廃車までの基本的な流れや自動車解体業者の役割についてご紹介します。
車の生産から廃車までの流れ
車の生産から廃車までの流れは大きく分けると3つです。はじめに自動車メーカーでは、ディーラーや販売店を通して新車を販売します。
ライフスタイルが変化したときや車が老朽化したときに、新しい車への買い替えを検討する人もいることでしょう。不要になった車はディーラー、中古車販売店、整備工場など通して再販売されています。
そして中古車としての役割を終えた車は、中古車輸出業業者や自動車解体業者へと運ばれます。最終的には自動車解体業者によって廃車されるのです。
自動車解体業者は自動車産業を支える仕事
自動車メーカーでは新車の製造や販売に特化しており、廃車処理やパーツの再利用などには対応していません。近年はハイブリッド車や電気自動車なども市場に出回っており、全ての車を効率よく廃車するのは難しいことです。
自動車解体業者は車の解体に特化しており、使用可能なパーツについてはリサイクル品として再販売に携わっています。消費者に安価な中古パーツを提供するだけではなく、環境への負荷を最小限に抑える役割を担っているのです。
自動車解体業者に頼んで廃車手続きを進めることは可能?
使用済みの車の解体する際に、自動車解体業者への依頼を検討する方は多いでしょう。自動車解体業者では、さまざまな車種やモデルの解体に対応しています。
一方で廃車する際には書類による手続きが必要なため、自動車解体業者を利用する際には事前にどのような対応が必要となるのかを確認しておくと良いでしょう。ここでは、自動車解体業者による廃車手続きの注意点をまとめました。
廃車手続きは書類による申請が必要
使用済みの車を完全に解体する際の1つ目のステップはスクラップです。自動車解体業者では、使用済みの車を解体して再利用可能なパーツや素材などを取り出します。
2つ目のステップは書類の申請です。車を廃車するには運輸支局や軽自動車検査協会で手続きを取らなければなりません。手続きには該当する車の登録抹消や廃車証明書の発行などが含まれます。
書類の申請をしないまま車を解体すると、自動車税の支払いが続いてしまうことからスムーズな手続きが大切です。
関連記事自動車解体業者は解体作業のみに対応
自動車解体業者に処分を依頼する際には内容の確認が必要です。一般的に自動車解体業者では、車のスクラップのみに対応しています。一部の自動車解体業者では、廃車手続きの代行が可能です。ただし、解体費用とは別に費用が発生する可能性があるので確認しておくと良いでしょう。
手続きをしないまま解体すると、大きなトラブルに発展する恐れがあります。使用済みの車の処分を解体業者に依頼する際には、契約内容や書類申請の代行についての可否を尋ねておきましょう。
自動車解体業者の主な業務内容
自動車解体業者の主な業務は使用済みの車の解体です。ただし、解体作業では単にゴミとして処理するのではなく、法律に基づいて細かくパーツを分類します。自動車解体業者の業務は以下の2つです。
・廃車予定の車の解体 ・破砕業者への引き渡し
ここでは、それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。自動車解体業者の業務内容について解説します。
廃車予定の車の解体
自動車解体業者の業務のひとつは車の解体です。作業時は単純にスクラップするのではなく、再利用の可否を見極めながら解体します。
再利用可能な部品についてはリビルト品としての再販売が可能です。リビルト品とは廃車から取り出した中古部品のことで、整備や検査をしてから再販売します。
2005年に自動車リサイクル法が施行されました。自動車解体業者では法律で指定されたリサイクル対象品目を取り外しながら解体します。
破砕業者への引き渡し
自動車解体業者の別の業務は破砕業者への引き渡しです。再利用可能なパーツやリサイクル対象の品目を取り出した後の状態は「廃車ガラ」と呼ばれており、それ以上の再資源化はできません。自動車解体業者は廃車ガラを粉砕業者へ引き渡します。
粉砕業者についても、リサイクル法に基づいた処理が必要です。粉砕業者はシュレッダーを使用して金属とシュレッダーダストと呼ばれるゴムやプラスチックなどに分別します。シュレッダーダストは自動車メーカーや輸入業者、金属は精錬所へ引き渡されるのです。
自動車解体業者に解体依頼をして自分で廃車手続きをするときの流れ
自動車解体業者は廃車予定の車を引き取ってから、解体作業を行っています。ただし、書類申請については対応していない可能性があるため、利用する際には前もって一連の流れを把握しておくと良いでしょう。
個人で廃車手続きする場合、大きく分けて4つのステップがあります。ここでは、それぞれのステップについて詳しく解説します。
関連記事業者への問い合わせ
最初のステップは自動車解体業者の選定です。自動車解体業者を探すときには、地域や車の状態を考慮しながら決めましょう。車を移動させる必要がある場合、近場にある自動車解体業者の利用がおすすめです。
自動車解体業者を選定したら、はじめに連絡を取っておきましょう。自動車解体業者の中には、個人による依頼を受け付けていない場合があります。
また、リサイクル券の有無、車種、引き取りの有無などによって費用が変わることがあるため、前もって費用についても相談しておきましょう。
一時抹消登録の手続き
2つ目のステップは一時抹消登録の手続きです。一時抹消登録とは車の登録を一時的に取り消す手続きのことで、再び車検を通して乗る予定がある、車を第三者に譲る可能性があるときに使用します。
個人で車を解体する際、自動車解体業者とのトラブルを避けるために一時抹消登録の手続きを済ませておきましょう。一時抹消登録なら再登録が可能だからです。軽自動車の場合、一時抹消登録の代わりに自動車検査証返納届(一時使用中止)を申請します。
解体業者への引き渡し
3つ目のステップは解体業者への引き渡しです。一時抹消登録の手続きを済ませた車については、公道の走行が認められません。公道を走行すると罰則の対象になるため、積載車を利用して車を引き取ります。
積載車やレッカーサービスを依頼する際には、前もって費用を確かめましょう。廃車の陸送費用は、通常の陸送よりも料金を高く設定しているケースがあります。積載のためにクレーンを使用した場合、クレーンの使用料金がかかる可能性もあるでしょう。
永久抹消登録の手続き
最後のステップは永久抹消登録の手続きです。永久抹消登録とは車の使用を永久に使えないようにする登録のことで、手続きが完了すると自動車登録から該当の車の情報が削除されます。
自動車解体業者から解体を完了した日付の知らせを受けたら、永久抹消登録の手続きを済ませましょう。永久抹消手続きでは以下の書類を用意します。
・印鑑証明書 ・実印 ・自動車検査証 ・ナンバープレート ・申請書(第3号様式の3)
車検証と印鑑証明書の内容が一致しない場合は住民票・戸籍謄本・抄本のいずれか1つの用意が必要です。
また、マイナンバー制度の導入に伴い所有者が申請する場合は、個人番号カードや通知カードと運転免許証などの提示を求められるなど、手続き方法によって状況に応じて必要書類は変化するため、あらかじめ管轄の運輸支局に確認しておきましょう。
また、軽自動車については、永久抹消登録の代わりに解体返納の手続きが必要です。
関連記事自動車解体業者を利用する場合にかかる費用
自動車解体業者に廃車を依頼する際には、どのくらいの費用が必要になるのか気になる方も多いのではないでしょうか。自分で廃車の手続きをしたら、想像以上に費用がかかったというケースもあります。思わぬトラブルを未然に防ぐためにも、前もって確かめておきましょう。
ここでは、自動車解体業者に依頼した場合の費用を車種別にご紹介します。パーツを取り外した状態での廃車の可否について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
自動車解体業者の費用相場
自動車解体業者に依頼する際の費用は、さまざまな要素で変動します。一般的な解体費用は以下の通りです。
車種 | 費用の目安 |
普通自動車 | 2万5,000円~4万5,000円 |
軽自動車 | 2万3,000円~4万円 |
上記の費用は車の運搬費や車の解体、リサイクル料金などの目安となっており、書類の手続きにかかる費用が含まれていません。書類の申請を自動車解体業者や代行業者に依頼する際には、手続きにかかる費用も用意しましょう。
廃車予定の車のパーツを外すのは違法
自動車解体業者に廃車を依頼する際に、高価なパーツは取っておきたいという方もいることでしょう。ただし、むやみにパーツを取り外してしまうと法律に違反する恐れがあります。
パーツを外す場合には、代わりのパーツを用意しなければなりません。例えばタイヤホイールを取っておく場合、代替のタイヤホイールを装着する必要があります。
例外として、後付けで装着したカーナビ、ETC、ドライブレコーダーについては取り外しても問題ありません。
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まとめ
自分で解体依頼をしたり廃車手続きをしたりする場合、解体費用や手続き費用などにお金がかかり、手続きを行う際の訪問時間帯も限られてしまうことでしょう。このような廃車時のデメリットはなるべく減らしたいところです。
廃車王は経済産業省の認可を受けた団体に属する自動車リサイクル事業者が運営しており、高価買取の仕組みを用意しています。Webや電話などの査定申し込みに対応しており、来店不要で利用できるのも強みです。廃車買取を検討している方は、廃車王にお任せください。
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