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他人名義の車は勝手に廃車にできますか

75歳になる父の車について相談です。最近よく高齢者が加害者になる車の事故のニュースを見るため、父にも免許証の返納か、今乗っている古い車を処分して、最近の事故防止機能がついている車に買い替えてもらおうと説得中です。

ですが、父はゴールド免許が自慢で「大丈夫だから」となかなか納得してもらえない状況です。いくらゴールド免許でも、年齢とともに判断力や運動能力はは低下していきますし、何かあってからでは遅いと不安でなりません。

車自体も、もう16年も前のMT車なので、誤操作や突然の故障の心配があるのですが、乗り馴れた車が良いとの一点張りで、言うことを聞いてくれません。
なんとか説得して、今の車の廃車手続きは私がしますが、名義人以外が廃車手続きする場合、委任状など必要になるのでしょうか?
また、車の買い替えに納得してもらえなかった場合、内緒で父の車を処分してしまおうか…とも考えていますが可能なのでしょうか?

免許証を自主返納すると発行される『運転経歴証明書』

誰しも必ず年を取っていくものですが、今までできていたことが出来なくなることへの不安はとても大きなものです。車の運転もそのひとつで、免許証を返納してしまうと、老いを認めることの怖さと、今までと同じ生活でなくなるという戸惑いは大きくあるものでしょう。また、地方にお住まいの方は、車に乗れなくなってしまうと、交通手段がなくなってしまうというジレンマも抱えています。免許証の返納は様々な問題を含んでいるため、そう簡単なことではないでしょう。

しかし、残念なことに高齢者や認知症の方が加害者になる事故が増えているのも現実です。最近では、免許証を自主返納した方へ『運転経歴証明書』が発行されるようになりました。免許証が手放せない理由の一つに、身分証明書として使用できることがありましたが、この『運転経歴証明書』も同様に本人確認の書類として利用できるため、自主返納を選択する方も増えたようです。各自治体も企業と提携し、運転経歴証明書の提示による割引などの特典を設け、自主返納を呼びかけています。

70歳以上の方は運転免許更新の際に、高齢者講習が義務付けられていますし、75歳からは講習予備検査として記憶力・判断力を判定し、問題がある場合は医師の診断を受けなければなりません。高齢者の事故を未然に防ぐ取り組みはされていますが、ご家族の目から見て不安があるような場合には、ご家族が説得されるのが一番ではないでしょうか。ご質問者さんも、根気よく誠意をもって、お父さまと話し合われるといいですね。

すぐに買い替えるのではなく、レンタカーなどで乗り心地を試してみては?

免許証の自主返納に至らず、判断力・記憶力・体力に問題がないようでしたら、事故防止機能のついた車に買い替えるというお考えはとても良いですね。最近の車は安全性を重視した車が多く、運転しやすくなっていますから、一度乗ってみると案外運転のしやすさに慣れてしまうのではないでしょうか。実際、車検のときに借りた最新の代車が乗りやすく、そのまま購入したという方もいらっしゃいますので、レンタカーなどを借りて試してみてはいかがでしょう。

名義人以外の廃車手続きには、名義人の承認が必要です。

廃車の手続きですが、名義人の承認が必要ですので、通常の手続き書類に加えて、譲渡証明書や名義人の実印、印鑑証明書が必要になります。あくまでも名義人の許可なく廃車にすることはできないということです。つまり、親子であっても内緒でお父さまの車を処分することはできません。やはり根気よく誠意をもって、お父さまと話し合われることが必要です。

お父さまの理解が得られれば、廃車手続きは業者に任せると良いでしょう。廃車買取業者なら面倒な手続きを無料で代行してくれるので、ご質問者さんは最低限の手間で廃車にすることができます。しかも、廃車買取業者は不要な車を買い取ってくれるので、手間なくお金ももらえます。お父さまを説得することは大変だと思いますが、お父さまのためを想ってのこと。想いが伝わるまで根気よく頑張ってくださいね。

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